高速バスが登場して久しくなります。登場した当初は乗り心地の大変悪い、窮屈なもので、敬遠される方も多くいたものです。座席と座席の幅が狭く、足を入れるのがやっとの広さで座席シートも固く、長時間乗車するとお尻が痛くなり、体全体も痛くなるような感じがしたものです。リクライニングするものの、座席と座席の間の幅が狭いため、あまり後方に傾けることができず、直立の体制で過ごさざるを得ない状況で過ごしたものです。高速道路網も十分に発達していなかったことで目的地までの所要時間もかかり、利用しにくいものでしたが、そのような高速バスも時代とともに技術が進歩し、バス車体の性能が格段に向上するようになります。高速道路網が発達してきたこともあり、目的地までの所要時間が大幅に短縮されるようになると、今まで敬遠していた方が利用するようになります。

登場当初より運賃が安いことが最大の魅力であった高速バスにおいて、所要時間が大幅に短縮されたことは、高額な運賃を支払って利用する鉄道や飛行機よりも身近になり、魅力的となってきたのです。利用する方が増えてきたことによって、バス車内を大幅にリニューアルするようになります。座席と座席の間を広くすることによって、バス一台あたりの座席定員数を少なくして、乗車される方が座席で快適に過ごすことができるように配慮されるようになります。シート幅が広くなり、4列シートが定番であったものが、3列シートのものが登場するようになります。2列と1列とで構成されたものや3列独立したものとに分けることができます。3列独立シートの登場は画期的なもので、横に座っている方を気にすることなく、座席内を自由に過ごすことができるようになります。この高速バスの登場は高速バスの概念を大きく変えたこととなります。3列独立シートを採用することはバス一台あたりの座席定員数を大幅に減らすこととなります。通常使用される高速バスの座席定員数は45席程度ですが、3列独立シートの場合は25席から29席程度となります。バス一台あたりの座席定員数は多い方が高速バスそのものにおいては収益となるのですが、快適性が損なわれるため、長距離路線となると敬遠される傾向にあります。

その点、バス一台あたりの座席定員数は少なくなるも、快適な空間を提供することができ、長距離路線であっても窮屈な思いをすることなく、乗客に満足感を与えることができることで安定した乗客数を確保することができ、それが収益にも繋がります。