都市圏に住んでいる人は電車の利用が頻繁にあるでしょう。1920年台の半ば以降郊外の人口は急激に増えその結果として「通勤」という現象は生まれました。郊外の住居から最寄り駅に足を運びそこから乗り換えをしながら勤務先へと向かうという通勤はここ100年くらいしかない新しい歴史であり慣習なのです。今でこそ都市は働く場所にすぎませんが、それ以前は都市は住む場所でもあり働く場所でもあったのです。さて簡単に通勤の歴史について説明をしましたが、現在では交通機関の発展により在来線だけではなく新幹線、そして高速バスでの通勤が可能になっています。この新幹線と高速バスは様々な意味で対照的であると言えます。まず一つは運賃です。新幹線の乗車賃は普通の感覚で言えば安いとはいえないでしょう。「東」と「西」をわずか2時間程度で結んでいますがそのためのお金はやはり高いと言えます。

一方高速バスは非常に安いです。区間によって異なりますが、その運賃は新幹線の3分の1以下であることが多いです(バスのグレードによっては高いものもあります)。そして新幹線と高速バスの違いの2つ目は、既に半分述べていますが、時間です。前述の例にあげたように新幹線のスピードは眼を見張るものがあります。一方で高速バスは同一区間動くのに8時間程度かかります。このように新幹線と高速バスは一長一短、スピードを犠牲にする代わりにお金をとるか、お金を多く払う代わりに素早く目的地に着くか、というトレードオフな関係なのです。ここで高速バスを利用したことのない人のために簡単に説明しておきましょう。バスの運行間隔は場所によって大きく異なりますが、郊外の比較的大きな都市(人口10万人以上)であれば1時間に1本以上は走っているでしょう。車中が混雑するようなことは滅多にありません。もちろん都市から郊外への下り便、それも休日の最終発というケースなら話は別ですが、郊外から都市への上り便であればどの時間帯に乗車してもほとんど空いていま。車内は2列シートが2つ並ぶオーソドックスなバスが使われることが多く、トイレも基本的にあります。

道中は高速道路乗車前に数箇所で客を乗せ、高速道路を降りた後は目的地にそのまま向かうか、それ以外の降車場所にも止まるかです。運賃は前述のように非常に安いことに加え、最近は価格競争が進んでいるため往復チケットを販売している路線もあり、それを利用すればさらに安くバスを利用することができます。