私はよく旅行会社の1人旅プランを利用します。旅行に行くというより、1人で物事を深く考える時間を取りたいからです。つい先日もおすすめプランで1泊2日の旅行に行ったばかりです。人間誰しも悩みはあります。普段忙しく生活していると、じっくり自分を見つめたり、物事を深く考える機会は少ないです。時間が出来たとしても、疲れていたり、1人の時間を取れなかったりしてはそれで終わってしまいます。人それぞれ考え方は違うので、1人で思い悩むこの方法が正しいとは決して思っていませんが、少なくとも私は旅行会社の1人旅プランで自分の生きる道を見つけました。私の実家は和菓子屋を経営しており。昨年創業60周年を迎えました。地元では馴染みの顧客も多くご利用いただいています。そんな実家の和菓子屋ですが、昨年父が重い病気を患ってしまい、このまま社長を続けるのが大変困難になりました。そこで長男である私が2代目を継ぐ予定でしたが、私は和菓子屋にまた区興味がなく、美容師になりたいと考えていました。

幼い頃から後継ぎとして、学校から帰宅したら和菓子屋の手伝いは当たり前であり、和菓子の製作技術や販売方法、地域との関わり合い方等、遊びたい盛りの若者にはとても辛いものでした。高校卒業後は和菓子の技術を学ぶため一度は専門学校に入学しましたが、縛られた生活に耐えられなくなった私は、アルバイトで貯めたお金で興味のあった美容師免許を取得するため専門学校を退学し、美容師の学校に通い始めました。親からは勘当だと言われまして、援助を受けることもなく自分一人の力で生活し、美容師免許取得、就職と自分の人生を歩んでいました。しかし就職してからも実家のことが心に残っており、何より親や兄弟は元気にしているのか、自分の選択は本当に正しかったということで悩んでいました。そんなとき旅行会社の前を通りかかり1人旅プランを目にして、連休を利用して2泊3日の旅に出かけました。旅先で自分の人生を振り返った時、本当は親や和菓子屋、地元が大好きであることに気づきました。どうすれば親孝行出来るかを考えた時、父の跡を継ぐことが一番の親孝行になるという結論に達したところ、実家から父が重い病気であること連絡がありまして、すぐに実家へ向かい親に頭を下げ、2代目を継ぐことを親に伝えました。

その時の父の顔は今でも忘れられません。現在2代目としてまだまだ頼りないことばかりですが、自分の選択は正しいと考えています。あの時の1人旅でで自分を見つめ直すことが出来て本当に良かったです。